HCJ2012レポート

2012年2月21日~24日、業界恒例のHCJが開催された。
全体的に感じたことは、「小型化」、「省エネ化」、「単一化」。
小型化:
機器自体の性能向上による小型化ではなく、容量が小さくなった機器が増えた。多品種少量がより顕著になってきたように思う。
省エネ化:
従来から各機器とも消費電力が下がっていたが、震災の影響もあり省エネ意識が加速、さらに電力を確保する提案も目立ったように感じる。
単一化:
従来では1P200Vや3P200Vであった機器が、1P100V仕様で商品化されたものがいくつかあった。設備工事をすることなく手軽に電源が確保でき、増設しやくなった。目まぐるしく変わるニーズに迅速に対応できるのはありがたい。

ここからは「クリエイト21研究会」メンバー各社のお勧め、気になった機器などを紹介する。
※以下50音順

ウィンターハルター・ジャパン

  • ①洗浄機
  • ②メンテナンス
  • ③水処理
  • ④アクセサリー
  • ⑤洗剤
  • ⑥コンサルティング
  • の6つの構成をトータル的に提案している「One Stop Service」。

おいしいビールを飲むためには、綺麗に洗浄されたジョッキやタンブラーが必要になる。
洗浄されたタンブラーなどは、くもりひとつない洗い上がりだった。
洗浄テストをするために、飲みほしたタンブラーをひとつ提供した・・・

エフ・エム・アイ

エルメコ社(伊)の
かわいいソフトクリームサーバー、クイックリーム。
ハンドル操作で1回分(70cc)のソフトクリームがシリンダーに送り込まれ抽出される。ドリンクバーにも最適。
パックタイプはなんとなく味気ないが、この機器であれば演出効果もあり、操作も手軽。

通常のソフトクリームマシンのように、周辺を汚されることもなさそうだ。電源は1P100V仕様。

エレクター

新たに「スーパーエレクターPRO」が発売された。従来の「METRO MAX Q」同様、棚板マットが簡単に取り外せ洗浄可能。

そして棚板マットはもちろんフレームやポールにまで抗菌加工を施し、クリーンな環境での使用を前提に設計された製品。
価格は「スーパーエレクター・シェルフ」と同等。次世代のスタンダードシェルフとして、専門メーカーならではのラインナップが加わった。

エレクトロラックス・ジャパン

特許取得のラムダセンサー(湿度実測センサー)を搭載したスチームコンベクション・オーブン。コントロールパネルにはLCDを使用。
多機能ながらも指先で直感的に操作ができ、手軽に高品質の調理が実現。

コメットカトウ

奥行き750mmでヘビーデューティ同等の新シリーズが発売される。オープントップ、
ヒートトップ、レンジなどが組み合わせのなかから選択できる。

従来のヘビーデューティ仕様は、奥行き900~970mmが主流だったが、
スペースに制限のある厨房では150mm以上の差も貴重なスペ-ス。
ガスは機器下から接続できるので、今まで横にあった配管スペースが
不要になり、更に省スペース。
トップバーナは全て立消え安全装置を標準装備し、安全性が高まった。
オーブンは、コンベクションタイプと自然対流タイプの両方を装備できる仕様や、
シートパンが使える大型オーブン仕様もある。
また、前面化粧板を、ホーロー仕上げにすることも可能。

三洋電機産機システム(パナソニックグループ)

パナソニックとの連携により、幅広い提案が行えるようになったと思う。
本来、厨房は機器だけではなく、空調、照明など厨房を取り巻く環境が関わってくる。空調、照明を「他工事」とせず、厨房内全体をトータルに提案で
きる環境が備わったのではないか。

タイジ

ビュッフェ・ラインを効果的に演出する商品郡。
同じ外観の温蔵ショーケースと冷蔵ショーケース。同じデザインなので統一感を出せる。(右)
片足タイプのシンプルでスタイリッシュなフードウォーマー。
使い勝手が良く自由度が増す。(左)木目柄など和風のペンダントタイプのランプウォーマー。和食に似合う。(奥)
どれもが演出に合わせることができる機器。

東京ガス

「涼厨」仕様の機器は厨房内の温度上昇を抑えるとともに、火傷の心配もなくなり、万一の吹きこぼれも手軽にふき取ることができる。
空調負荷を低減し、厨房を快適にする機器である。さらに参考出品の「燃焼式小型ヒーター」に注目したい。
直径約12センチ、長さ約37センチの円筒形で、液槽内に設置して直接液体を沸かすので熱効率が高い。食器洗浄機やゆで麺器、フライヤーなどに
組み込むことで小型化でき、効率を高めるだけでなく、清掃もしやすくなりそうだ。

トランスゲイト

運転中にも回転数を連続的に可変できる
ブレンダーが登場(HBF600) 。
食材の様子を見ながら手軽にヴォリュームダイアルをまわして自由に回転数を変える
ことができる。また、チョップモードで回転数の強弱を繰り返すことができ、
質量の異なる食材を同時に処理する際に起こりがちなムラをなくすことができる。
今後、ステンレス容器も発売される。

ニチワ電機

コンパクトなベーカリーシステムが加わった。
生産終了していたナショナルのシステムが復活した。冷凍パン生地を使い、解凍から発酵、焼成までをコンパクトなスペースで実現できる。
社員食堂などの給食施設、福祉施設、ビジネスホテル、小規模のベーカリーカフェなどで
焼きたてのパンを手軽に手間無く提供できる。

HALTON

換気天井システムなどと一緒に使用するM.A.R.V.E.L.は、換気をコントロールする。
センサーが発熱量を検知し、排気風量と吸気風量を可変的に調整する。
発熱量が少ない時間帯は排気風量を低減でき、自動的に省エネを実現できる。
KGSグリスセンサーはダクト内に付着した油脂を監視し、無駄なメンテナンス
費を削減するとともに、ダクト火災の危険を回避することができる。

福島工業

トレーメイクを前日に行える再加熱カートシステム。
特に注目したいのは、「盛り付けライン」。部屋全体の温度を下げることなく、盛付するコンベア付近を5度の冷気で包み込むシステム。
これであれば空調設備のコストを削減することができ、盛り付けするスタッフも冷気にさらされることがない。

ホシザキ電機

スチームコンベクション・オーブン「クック・エブリオ」にガスタイプが登場。
形寸法は、従来の電気タイプと全く同じコンパクトな機器。
小型機特有のインジェクション・タイプではなく、小型機ながらもボイラーを持つ本格的なスチコン。そのため、蒸気コントロールも確実に行える。冷機器、電気機器だけでなく、ガス機器もラインナップに加わった。

※右側:ガス式(近日発売予定) 試作品のため意匠変更の可能性有
※左側:電気式(従来の商品)

ホバート・ジャパン

CN シリーズは、作業環境の向上とランニングコストを抑えた洗浄機。最終リンスで使用した湯をプレリンスで再利用。
さらにプレリンスで使用した湯はすすぎに再々利用されるトリプルリンス機能で水、洗剤を削減。
また排気熱と水を熱交換し、熱量をリサイクルする。二重構造の本体は、断熱効果により洗浄コーナーの室温上昇を防ぎ、洗浄音も軽減する。

メイスイ

非常時にも便利なコンパクト純水器「Z」 が発売された。浄水器でろ過した水から、さらにイオン化された放射性物質などを除去する。
水に溶け込んだ放射性物質は浄水器では取り除くことはできないが、この製品ではセシウム、ヨウ素、カルシウム、マグネシウム等のイオン化物質をイオン交換樹脂のろ材で除去できる。コンパクトなので用意しておけば非常用としても安心だ。

 

 

2012/03